廣瀬浩司:授業資料格納所

授業用レジュメの残り物

動物的世界の夢幻的制度化と意味の萌芽

メルロ=ポンティ「自然の概念(つづき)──動物性、人間の身体、文化への移行」(1957-58)
『言語と自然』(みすず書房)所収。
メルロ=ポンティがめざす「存在論」:「存在そのもののうちに、或る不安定ないし或る運動を発見する」
「低次の行動」:有機体の諸部分相互間、有機体と環境、有機体相互間の「前—意味」(ユクスキュル)
「高次の行動」:動物的存在は「なすこと」にしかない。擬態:行動と形態のわかちがたさ。形態に宿った行動。「見られるべき器官」(ポルトマン)。
・ 刷り込み:「主体」の側の対象の「夢のごとき」準備。隙間だらけの行動(儀式化)
・ display : 「見る」と同時に「見られる」存在の出現