廣瀬浩司:授業資料格納所

授業用レジュメの残り物

先端文化学研究VI (廣瀬浩司)

先端文化学研究VI

廣瀬浩司

 

  • 授業の主旨:

ことば(parole)とは何か。本授業では、

1)たんに記号として何かを指し示すもの。メッセージを伝達する道具。

2)論理的な思考体系(普遍文法)がどこかにあって、言語はそれを経験的世界において再現しようとするもの

この二つにはあてはまらないような言語のありかたを、模索してみたい。

 

方法としては、なるべくミクロな(具体的・経験的・偶然的・部分的)言語活動から出発して、それこそがむしろ普遍的なもの、永遠的なものにつながることを考えてみたい。

 

  • 基礎テクスト:

メルロ=ポンティ『世界の散文』の「表現の科学と表現の経験」の冒頭の具体例から始める

 

やり方

・テクストはゆっくり読み進め、細部も読み落とさないようにする。

・毎週範囲を指定し、あらかじめ読んできてもらう。

・それに基づいて教員が問題を提起し、できれば授業では議論もまじえていきたい。授業での発言の苦手な人はコメントペーパーへ。

 

内容としては

 ・テクストのポイントはどこか

 ・難解な部分についての解釈の議論

 ・他の場面に応用できるような議論はないか(とくにこれを奨励)

 

・最後にコメントペーパー。

・数回(3-5回)読み進めた後に議論を整理するため、授業時間を使って小レポートを書いてもらう(長いコメントペーパーと思ってよい)

・それらを踏まえ期末レポートを練り上げていく。

 

評価:

・出席はとります

・議論あるいはコメントペーパーにより、あらかじめテクストを読んで深く考えているかを評価

・小レポート

・期末レポート

 

小レポートは、議論のまとまりごとにおこないますが、あらかじめ「いつ」と指定はせず、1-2週間目に予告します。重要な評価となるので、忘れたり、準備し損なったりしないよう気をつけてください。Manabaにも掲示するつもりですが、口頭の指示を優先します。

はじめのテクスト

モーリス・メルロ=ポンティ『世界の散文』みすず書房、p. 25以下一〇頁ほど。

授業では『言語の現象学メルロ=ポンティコレクション5、p. 176以下を配布します。

問題のあらすじ

・読書とはなにか,から出発して、真のコミュニケーションとは、真に言葉らしい言葉とは、他者との関係とは、まで徹底的に考える。

・見えるものと読まれるものの共通点と差異

・他者との真の会話、コミュニケーションとは?

・「話された言語(語られた言語)と話している言語(語る言語)」(179)