2014-07-21から1日間の記事一覧
晩年のバルトの作品として、『明るい部屋』同様、みずからを実験台にするような作品である。彼がシューマンに見出す「純粋な無垢」=「対象なき純粋な苦悩」は、善悪二元論的な対立とも、精神分析的な葛藤とも無縁な、純粋な「自己」だけがあるような状態で…
晩年のバルトの作品として、『明るい部屋』同様、みずからを実験台にするような作品である。彼がシューマンに見出す「純粋な無垢」=「対象なき純粋な苦悩」は、善悪二元論的な対立とも、精神分析的な葛藤とも無縁な、純粋な「自己」だけがあるような状態で…