廣瀬浩司:授業資料格納所

授業用レジュメの残り物

2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧

デリダイントロ(つづき)

題名:デリダの思想のエッセンス。「差延の非決定性」から「非決定性の試練における決定」まで 「差延」 ◎ デリダの三重の疎外(疎外なき疎外)=フランスにもアルジェリアにもユダヤ教の伝統にも所属感を感じない。とりわけ市民権を奪ったフランス語のみが…

先端文化学研究5 イントロダクション

題名 : 生命論的展開、生態学的展開とは何か問い:二〇世紀の思想は「死の思想」として展開してきた。ヘーゲルをモデルとした主人と奴隷の弁証法、ハイデガーの「死へと臨む存在」、フロイトの「タナトス」や死の欲動の重視、それらと戦おうとしたレヴィナ…

科学文化論イントロ

題名:フーコーの真理論と統治論──真理と裁判形態主題:「真理と裁判形態(形式)」は、1974年のリオデジャネイロでの講演である。いわゆる『監獄の誕生』が1975年、生ー政治について語る『性の歴史』第一巻が刊行されることを考えれば、この講演は彼の「権…

先端文学演習1

1)問い:2004年に死亡したジャック・デリダの思想は、その文章の難解さも手伝って、急激に読まれなくなった。テロリズム、移民の問題、「来たるべき民主主義」など、きわめて現代的な問題を扱っているにもかかわらず、その思想はごく一部の研究者には…

大学院 科学文化論シラバス

教育目標・授業の到達目標フーコー『真理と裁判形態』をフランス語または英訳で読みながら、彼の権力論と真理論との関係を探る。テクストはプリントで配布する。ニーチェの真理論の受容、「自己の真理を語る、こと」の意味などが主題であるが、中心となる『…