廣瀬浩司:授業資料格納所

授業用レジュメの残り物

2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧

先端文化学演習II:「語る言葉と語られた言葉」

メルロ=ポンティの言語論・『知覚の現象学』(1945)の「表現としての身体と言語」の章。身体表現の創造性と言語の創造性を並行したものとしてとらえる(「語る言語(parole parlante)」と「語られた言語」(parole parlée)の区別。「セザンヌの疑い」にも…

西村ユミさんと解釈的現象学

西村ユミ 「患者を理解するということ──看護師の経験、その身体性に学ぶ」1 看護の現象学とは Cf. ベナー『解釈的現象学ーー健康と病気における身体性・ケアリング・倫理』(医歯薬出版株式会社) 解釈的現象学とは。 「解釈」→ ・「説明」と対立。 ・世界に…

セザンヌの懐疑以降

「なんか間主観性の話で行き詰まっているのだけれど」 「そうではない、学説史なら言えるのかもしれないが、とつじょ退屈したのだ」 「はあ」 「自己と他者というタームで考えるのに退屈したというのがひとつ」 「ほお」 「それからそもそも『対話』という形…