廣瀬浩司:授業資料格納所

授業用レジュメの残り物

2015-10-01から1ヶ月間の記事一覧

仮面のリヴァーシビリティ

先週のまとめ ポイント: 国立近代美術館の小展覧会『てぶくろ ろくぶて』を紹介しながら、哲学者モーリス・メルロ=ポンティの「可逆性(reversibilité)」の概念を紹介。テーマ。 1)「モノ」の世界との出会い、「モノ」からの働きかけ。手を媒介とする「…

『眼と精神』3 自己を動かす身体の気づき

構成: [6]-[10] :身体が見る者であると同時に見える者であるというパラドックスの説明 [11]- :絵画論。「絵画の世界は、見えるもの以上のなにものでもなく、部分的でしかないのに完全なものなのだから、ほとんど狂気の世界である」(86)[5]-[10]:「私の…

『眼と精神』2:見る者であると「同時に」見えるものであること

コメントより ・ 夢幻的身体:身体動作における残像。動作をリードする身体とその後に続く身体が同一個体として連動していく→「行為遂行的イメージ」(河本英夫)。行為と認識が結び合うイメージ。 ・ 他者の身体だけでなく、イメージ、言葉、音楽も私に「と…

先端文化学研究6

『眼と精神』 モーリス・メルロ=ポンティ(Maurice Merleau-Ponty) (1960)の作品 モーリス・メルロ=ポンティ(1908-1961) • 初期の代表作『知覚の現象学』 • サルトルと共に実存主義者として活動 • サルトルが共産党に接近するとともに、訣別 • 一九…