廣瀬浩司:授業資料格納所

授業用レジュメの残り物

2014-08-01から1ヶ月間の記事一覧

制度化概念と「次元の創設」(『メルロ=ポンティ研究』近刊、発表レジュメ

制度化概念と「次元の創設」本発表の目的は、メルロ=ポンティ思想における「制度化概念」の位置づけを押さえたうえで、講義ノートを含めて、この概念のアクチュアリティを提示することである。したがって講義の読解というよりは、他の発表と共鳴するような刺…

「実存、無意識、制度──メルロ=ポンティ正夢論の意義」

「実存、無意識、制度──メルロ=ポンティ正夢論の意義」http://rakuhoku.blog87.fc2.com/blog-entry-949.html 本稿は、近年刊行されたモーリス・メルロ=ポンティの「受動性についての講義」(1954)の原稿の研究に基づきながら、晩年のメルロ=ポンティは、フ…

「真理の政治に向けて──ミシェル・フーコーの生体権力論」『思想』2013.2

「真理の政治に向けて──ミシェル・フーコーの生体権力論」 本稿は、前掲書『後期フーコー』を踏まえつつ、とりわけ「真理を現出させる手続」の研究が、後期フーコーの政治哲学においてどのように重要であるかを整理することによって、現在広く議論されている…

『後期フーコー──権力から主体へ』自分まとめ

『後期フーコー──権力から主体へ』青土社、2011年3月、総頁341頁。 本書は、従来権力批判あるいは管理社会論の批判者として解釈されていたミシェル・フーコーの解釈を刷新し、晩年のフーコーの思想が「真理の体制の系譜学」という初期以来一貫した哲学的に貫…