廣瀬浩司:授業資料格納所

授業用レジュメの残り物

2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ロラン・バルト「エルテ」25-32

補足 ○ 「文字・精神・文字」 西欧における文字の位置付け 1)「文字(=モーセの律法)は殺し、精神(=霊)は生かす。」=文献学(聖書解釈学)。「一義的で教義的な意味を護る。」=「超自我」。=象徴主義を「否定」する象徴主義 2)自由主義 精神(霊…

デリダ「歓待について」まとめだけ

『歓待について』 問い:歓待とは、本来自己が他者を無条件に受け入れることである。だが他方では、難民や移民を受け入れるにあたっては、さまざまな「条件」が付けられている。そして移民や難民に対する「アレルギー」反応が出た時代においては、「不法移民…

バルト『エルテ』:「毛髪」と「文字」─「ジェンダー」も「有機無機」も超える「ライン」

エルテが作り出すのは、文字でもなく、女性でもない、両者の複合体であり、両者がたえず循環するような場である。それは身体でもあり、言語でもある。感性的でも概念的でもある。それは私達に読むことを求めるが、そこに隠されたものは何もなく、私達はそこ…

ロラン・バルト『エルテ──文字通りに』

エルテのフェティッシュ。 ・ 一方では「断片」としてファンタスムの対象 ・ しかし身体の総体・全体的な形でもあるのでフェティッシュの「否認」 ⇒ シルエット ・ 性的でない。裸でもその代わりでもない(シルエットは脱がせない)。(パレルゴン?) ・ 衣…

フレセミ:レポートの書き方廣瀬浩司式

レポートのコツ(廣瀬浩司バージョン) レポートの書き方については、いろいろな本が出ていますが、実は学問分野、対象領域(日本か、英米か、その他か)について大きな差異があり、各授業での資料を参考にしたり、教員の指示を待ったりしたほうがよいでしょ…

デリダ超入門『アポリア』『滞留』

先週の補足: ・ ハイデガーは、「死に向かう存在」について語り、それは自己に「本来的」で、固有の不可能性であるという。つまり他者の生はけっして経験できない、というのがハイデガーの立場である。⇒ デリダの操作。(1)「死の瞬間」は分割可能ではな…