廣瀬浩司:授業資料格納所

授業用レジュメの残り物

2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

先端文化学研究VI:河本英夫『損傷したシステムはいかに創発・再生するか』(新曜社)

オートポイエーシス ・「自己制作」ポイエーシス⇔テオリア(精密科学知。「観察者」の視点)。認識と制作行為、認知と行為との区別を問題視。Cf. フランシスコ・ヴァレラ『オートポイエーシス』フランシスコ・ヴァレラ、エレノア・ロッシュ『身体化された心…

先端文化学研究IV:土方巽とメルロ=ポンティ

メルロ=ポンティ(Maurice Merleau-Ponty)思想の特徴 1) デカルト的心身二元論の乗り越え 2) 現象学の深化。とくに論理主義的なフッサールではなく、後期のフッサール(身体論、他者論、時間論、言語論)からインスピレーション。ハイデガーとも重なる…

先端文化学演習II

今日の問い 1)「物は、(…)いわば、ひそかに、内部から照らし出されているのであって、光がそれから発している。そして、このために堅固さと物質性という印象が生ずるのである」(14) 2)セザンヌのパラドックス。「感覚を離れ去ることなく、直接的な印…

せザンヌの懐疑2

今日の問い 1)「物は、(…)いわば、ひそかに、内部から照らし出されているのであって、光がそれから発している。そして、このために堅固さと物質性という印象が生ずるのである」(14) 2)セザンヌのパラドックス。「感覚を離れ去ることなく、直接的な印…

先端文化学演習II

まえがき 芸術作品について語ることは、芸術を「イラスト」にして自分について語ることではない。「芸術の鑑賞は自由だ」と考える人も多いが、そういう人にかぎって、出て来る言葉は画一的である。この画一性を壊すためには、「感性的なもののロゴス(言語、…