廣瀬浩司:授業資料格納所

授業用レジュメの残り物

2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

1 「生きている」アクチュアリティ 問い:現代の自然科学的な医学は、はたしてほんとうの意味で生にかかわっているのか。 ・目的意識と価値観の排除 ・ヴァイツゼッカー「生命そのものはけっして死なない。死ぬのは個々の生き物だけである」(56) ・「生きて…

法の力 序

II-1 時間と記憶、メシア性と神の名 補足: 開け、開在性、開放性(Offenheit) ハイデガー中期の概念。 初期は「現存在≃人間」が本質的に世界や自分の存在可能性について開かれてあること(脱自的) 中期は「存在の開放性」。「存在それ自身が、そのうちで…

あしたのからだ 田中亮介

わたしのからだはここにはいない 真っ白な部屋のちょっとしたはざまにおちこむと みぎてがひっぱられ ひだりてがねじれる わたしのからだはあちこちにいて ひとがなでさすってくる 私が吸う空気のなかにいる悪霊たちそんなからだをみているからだはここにい…

パレルゴン

1)パレルゴン ergon(作品)—外の装飾や主題に関係ない付属物一般。カントは額縁、彫刻の衣服、建築の壮麗な柱廊などをいう。 ・本来は付属物、作品に対して従属的なもの ・しかし金の額縁は「虚飾」と呼ばれ、「真正の美」を損なうとカントは言う。 ・し…