廣瀬浩司:授業資料格納所

授業用レジュメの残り物

代補 五月七日

デリダによる「脱構築」:
・ 自然と人工、充実と欠如、不足と過剰、正常と異常の対立そのものを掘り崩していくためにどうするか?? 
・ 「自然的なものは、構造的に非自然的なもの(外部、技術、他者)を孕んでいる」。自然と人工の区別は自明ではなく、「決定不可能」。
デリダ脱構築:1)<正常なもの、自然なもの、主流なもの、現前するもの>と、<異常なもの、人工的なもの、二次的なもの、現前しないもの>の区別を取り上げる。
2)後者が「つねにすでに」前者を蝕んでいる、前者に「感染」していることを指摘する。こうした対立は自明ではなく、「決定不可能である」
3)そのうえで「自然でも人工でもなく」「正常でも異常でもない」何かあるものを発明する⇒それがたとえば「痕跡」。それは「自然以前」であると同時に「人工以上」な「何か現れないもの」である。このようなものを発明するのがデリダ脱構築